水田 発祥之地(比布)
すいでんはっしょうのち
宗谷本線 比布駅から北東に約3km。開拓記念碑と並ぶ。
明治28年(1895) に香川県三豊郡より合田鶴造ら44戸の讃岐団体が入植し、比布原野の開拓に着手した。当初は原生林に覆われた過酷な環境であったが、彼らは困苦に耐えながら開拓を進めた。
水稲試作に成功したのは、明治35年(1902)。田中亀吉が小川を利用して水稲の試作を行い、これが見事に成功を収めた。この成功が比布における水田耕作の端緒となり、現在の広大な美田へと繋がる基礎を築いた。
彼らの労苦と挑戦が実を結び、比布町は稲作を基幹産業とする農業の町として発展を遂げた。現在、比布町の北海道立上川農業試験場は北海道を代表するブランド米「ゆめぴりか」の誕生地。
北海道内の発祥の地碑として数多く水田発祥の地が数えられるが、《北海道「水田発祥の地」記念碑》という書籍が発行されるほどである。
写真
碑文
開基八十周年記念
水田発祥之地
昭和四十九年十月十日建立