豊富町 酪農発祥の地
とよとみちょうらくのうはっしょうのち
宗谷本線
宮の台展望台からはサロベツ原野を一望に見渡すことができる。サロベツ原野は,北海道北部にある豊富町と
北海道内の農業関係の記念碑の多くは「記念碑に見る北海道農業の軌跡」(北海道協同組合通信社刊 2008年刊行) に記録されているのだが,この「豊富町酪農発祥の地」についての記録はない。 「豊富町酪農発祥の地」が建立されたのは平成10年(1998) なので 時間的には間に合ったはずなのに,どのような事情があったのかはわからないが,この記録が抜けているのは非常に残念である。
宗谷本線 徳満駅は、令和3年(2021) 3月に廃止された。
写真
碑文
豊富町酪農発祥の地
由来
豊富町の酪農発祥の地は,徳満地区であります。
大正元年に北海道種畜場より短角牛(肉用アシャー種)を太田松次郎氏が導入し,その後大正7年には乳牛エヤー シャー種を太田博氏が導入して搾乳を開始され,これを豊富市街地へ搬送し本町ではじめて市乳として販売されました。
その後徐々に各地においても乳牛を飼う者が年を追って増えはじめこの頃から天北農業は酪農に切換わるべき趨勢となり,幾度の試練を乗り越えてきた努力の結果が実り現在は管内一の酪農の町に成長しました。
この不朽の功績を忘れることのないよう,豊富町「酪農発祥の地」としてモニュメントを建設しました。平成10年8月建立
豊富町 豊富町農業協同組合 豊富町観光協会
豊富町酪農発祥の地徳満地区記念像設立期成会
宮の台展望台
従来その所在地の地名から徳満展望台と称していたが,サロベツ原野の開発がいよいよ具体化され事業に着手する頃から,サロベツ展望台と称された。その後,昭和三十八年七月十四日義宮殿下がこの地を視察し,サロベツ原野を遠望されたことから宮の台展望台と命名された。
眼下に望むサロベツ原野は東西八キロ,南北二十七キロ,面積約二万ヘクタールで日本の低地における代表的な湿原で大切に保護されています。
この広さを東京の山手線に比べると二つがすっぽり入る広さであり,ここから眺める雄大な景観は,永久にあなたの思い出から消えることはないでしょう。