うな丼 発祥の地

うなどんはっしょうのち

常磐線 龍ケ崎市駅・関東鉄道竜ヶ崎線 佐貫駅西口ロータリーに、龍ケ崎市牛久沼水辺公園案内図があり、その図中にウナギのイラスト共に「うな丼発祥の地」と書かれている。

うなぎといえば鰻重を想像するが、なぜ丼なのか。

茨城県北部久慈郡(現在の常陸太田市)出身、江戸で商人をしていた大久保今助が、所用で水戸向かう途中、水戸街道で牛久沼まで来て湖畔で渡船を待ちながら蒲焼きと丼飯を注文。今風に言うなら「蒲焼きとライス」。食べようと言う時に渡船が来てしまったので、丼飯に蒲焼きを乗せて、蒲焼きが乗っていた皿でふたをしてそのまま乗船。渡った先で食べようとしたら、うなぎはごはんに蒸され、ごはんは蒲焼きのタレが染みこみ、とてもおいしかった⋯⋯ということを今助から聞いた食堂のみなさんがうな丼を提供し始めたということ。

蒲焼きは時間かかりますからね⋯⋯

ちなみに、今助さんは東京でもおいしかったうな丼を再現して江戸でもヒットさせたそうだ(諸説あり)。

訪問したのは夏の土用。駅前の小さなコンビニでは「丑の日に鰻重食え」と売り込んでいたが、こういう所で行政はカネを使ってもっとうな丼をアピールしてもよろしかろうにと思う反面、右翼的な勢力からは特定の業者の肩を持っているなどと批判されるのでいなかはいろいろやりづらいそうだ。

地図をよく見ると、牛久沼は佐貫駅(龍ケ崎市)から牛久駅(牛久市)の西側に南北に広がる湖沼だが、牛久沼の形に南からずいーっと龍ケ崎市が伸びている。つまり、牛久沼域はすべて龍ケ崎市


常磐線 佐貫駅は、令和2年(2020) 3月に龍ケ崎市駅に改称した。同駅から竜ヶ崎駅へと伸びる全線4.5kmの関東鉄道 竜ヶ崎線 佐貫駅は改称しなかった。

関鉄が市から打診された際に、佐貫駅のままでいきたいと回答したという。龍ケ崎市駅~竜ヶ崎駅ということになりわかりにくくなることや、もともと龍ケ崎の中心地である竜ヶ崎駅の代替名称を決定にいたるまでに想像できる困難さ、駅名変更に伴う費用負担、佐貫を含む馴柴なれしば村などが後から龍ケ崎町に編入されて今でも地域では佐貫は当駅の地域の一般的な呼び名であること等が理由だろう。

写真

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碑文

うな丼発祥の地

地図

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佐貫駅 付近 [ストリートビュー]