大学 カバディ チーム 発祥の地

だいがくかばでぃちーむはっしょうのち

常磐線 我孫子駅の南, 手賀沼の南に広がる畑地の中に二松学舎大学の柏キャンパスがある。大学構内の食堂として利用されている5号館の前に, 黒御影石の石碑が建つ。

カバディKABADDIは「カバディ カバディ カバディ……」と連呼し続けることを特徴とするチームゲームで, インド・パキスタンなど南アジアの諸国の国技となっているスポーツ。その起源は,獣に対して武器を持たずに種々のテクニックを用いて数人で囲み, 声を掛けながら捕らえるという遊戯性の高い狩猟方法があり, この技術がスポーツとして成熟したものと言われる。ルールが整理されたのは19世紀以降のことで, 20世紀に入ってスポーツとしての組織作りが行われた。昭和55年(1980) に第1回アジアカバディ選手権大会が開催され, 平成2年(1990) に北京で開催の第11回アジア大会で正式種目となった。

日本では昭和56年(1981) に千葉県東金市を中心とした小中学校で実技指導が行われ, 同年「日本カバディ協会」が設立された。初代会長には東金市長が就任している。平成元年(1989) から「全日本カバディ選手権大会」などの全国規模の大会が開催されている。

大学におけるカバディチームの編成は, 二松学舎柏キャンパスが最初で, 現在 大正大学・法政大学・帝京大学などいくつかの大学にカバディ部があるようだが, まだまだマイナースポーツで大きな広がりはなっていない。

二松学舎大学は明治10年(1877) に創立された 文学部を中心とした大学。柏キャンパスは 沼南校舎とも呼ばれ昭和57年(1982) に開設され, 大学の1・2年次の全学生がここで学ぶ。

【リンク】日本カバディ協会


平成25年(2013) から裏サンデーに発表された「灼熱カバディ」の影響か、少し人気が見え隠れしているという。

写真

  • 大学カバディチーム発祥の地
  • 大学カバディチーム発祥の地
  • 大学カバディチーム発祥の地 背面
  • 大学カバディチーム発祥の地 背面

碑文

大学カバディチーム発祥の地

日本の大学カバディチーム発祥の地であることを
記す建碑を祝します   平成九年十月十日
  日本アマチュアカバディ協会会長
    元文部大臣 衆議院議員     石橋一彌

  IT IS AN ADMITTED FACT THAT NISHOGAKUSHA
UNIVERSITY IS THE BIRTH PLACE OF THE UNIVERSITY
STUDENT KABADDI IN JAPAN. I, AS THE FOUNDER AND
PRESENT SECRETARY GENERAL OF ASIAN AMATEUR
KABADDI FEDERATION, EXTEND HEARTY CONGRATULATIONS
FOR THE CONSTRUCTION OF THIS HISTORIC MONUMENT IN
THE UNIVERSITY CAMPUS FOR AN ASIA'S HOME-CROWN,
MASS BASE, EXCITING TEAM GAME --- KABADDI.
  OCTOBER 10, 1997
        ( A. K. SAHA )
        HONY. SECRETARY GENERAL
        ASIAN AMATEUR KABADDI FEDERATION

 インドの国技カバディの普及をはかる日本アマチュアカバディ協会は昭和六十三年四月, 本学に学生カバディチームの編成を要請した。その結果, 日本最初の 男女各一チームが誕生した。
 両チームとも同年九月にインドからの招待チームと国立代々木第二体育館で親善試合を行い, 十一月にはインドでのアジア選手県大会に派遣され翌十二月の第一回全日本カバディ選手県大会では女子 が準優勝, 男子が三位の好成績を収めた。
 本学創立百二十周年に当り, 大学の支援を得, 大学カバディチーム発祥を記念 してこの碑を建立するものである。

  平成九年(1997)十月十日
   二松学舎大学「大学カバディチーム発祥の地」
           記念碑建立委員会委員
        荒井慧誉 金子茂 森本富子

地図

地図

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