ガマ 口上 発祥之地
がまこうじょうはっしょうのち
筑波山の中腹にある「筑波山神社」の 800mほど西に 「筑波山梅林」と「がま公園」がある。梅林観光客のための駐車場内に2mを超す高さの白い石碑が建っている。
「さぁさぁお立ち会い」ではじまる「ガマの油売り」の口上は, 膏薬「ガマの油」を大道で商う “売り文句”で, 江戸時代に筑波山で生まれたといわれる。この発祥碑は, 口上が この地で発祥したことを記念して 立てられた石碑で, 新聞情報によると 除幕式は 今年(2007) 2月11日だった。 ところが 碑の背面には「昭和五十八年八月一日建之」と書かれている。どういう事情があるのか 当事者から聞いてみなければわからないが, 想像するに, 一度 どこかに建てたものを 今回ここに建て直したものだろうか。そう思ってみると 碑はかなり古いもののようで, 白い塗料でお化粧しなおした ように見える。
同じ駐車場内の 発祥碑と反対側には「ガマ口上」の碑がある。
ちなみに, 土浦市には「がまの油発祥の地」の碑がある。
写真
碑文
ガマ口上発祥之地
元祖永井兵助は元文三年(1738)に
常陸国筑波郡永井村に生まれた昭和五十八年八月一日建之
ガマ口上
さあさあお立会い
御用とお急ぎの
ない方はゆっくりと
聞いておいで
遠目山越え笠のうち
聞かざる時は物の黒白と
理方善悪がとんと分らない
山寺の鐘がゴーンゴーンと鳴ると
雖も童子来って鐘にどう撞木を
当てざれば鐘が鳴るのか
撞木が鳴るのか
とんとその音色がわからない……筑波山 永井兵助