鉢形城祭 発祥地
はちがたじょうまつりはっしょうち
八高線・東武 東上線・秩父鉄道 寄居駅から 南東に 800m。 荒川に架かる正喜橋を渡り, 鉢形城公園を右に見ながら200m進むと, 三叉路の角に いくつもの石碑が並ぶ一角に「鉢形城祭発祥地」の石碑が建つ。また隣には「鉢形城祭十五周年記念碑」も建っている。
鉢形城は 戦国時代に築かれた城で, 荒川と深沢川の間の扇状地で, 北側は荒川が蛇行して 断崖となった要害の地にある。16世紀中頃に 北條氏邦が城主となり, その後は 北条氏の北関東支配の拠点となったが, 天正18年(1590) 豊臣秀吉による小田原攻めに際し, 鉢形城は前田利家・上杉景勝らの 5万にもおよぶ連合軍に包囲され, 1ヶ月の籠城の後 開城。鉢形城はこれを最後に廃城となった。
「鉢形城祭」は, 毎年4月第2日曜日に催される祭で, 前田利家らの軍と鉢形城に籠城する北条勢の合戦を再現する歴史絵巻。 市中の武者行列や 荒川の河原での攻防戦には 大砲の撃ち合いや合戦シーンなどがあり, 数百人の武者たちが参加する 大がかりな催しになっている。一部の参加者は 前日合戦の予行演習まで行うという。
なお, 「鉢形城祭」は 昭和38年(1963) から行われているらしいが, 平成15年(2003) から「寄居北條まつり」と名前を変えている。また、石碑はもっと橋に近い料理屋に設置されたのだがやめたので当地へ移設したらしい。
写真
碑文
鉢形城祭発祥地
寄居町長・三鱗会長 丸橋安夫書
小田原北條五代祭出陣地
小田原市長 山橋敬一郎書
神官(以下 芳名略)
鉢形城主北条安房守平氏邦祈祷寺
新義真言宗白岩山久長院本願寺跡鉢形城開城四百年記念
平成三年十一月三日建之