花馬 発祥の地
はなうまはっしょうのち
真岡鐵道真岡線 益子駅から 南に700m。益子駅から南に向かう県道41号が大きく左回りにカーブをした先の左側に 高尾神社がある。 鳥居の奥に2つの建物があり,右の建物が社殿,左が花馬の保管庫。保管庫の手前左側に比較的新しい碑が建っている。
“益子焼”で有名な栃木県益子町では,市内の鹿島神社の境内社である八坂神社で, 毎年7月下旬に“祇園祭”が行われる。3日間の祭りの最終日には 各町内の屋台(山車)の巡行が行われ, この時に“花馬”(飾り馬)も屋台に乗せられて町を巡る。
花馬が練り歩く花馬祭は 岐阜県中津川市・長野県南木曽町 をはじめ,全国各地で開催されているが, 多くは 生きた馬の鞍に飾りをほどこした“花馬”であるのに対して, 益子の花馬は 実物大の金属製の馬が用いられるのが特徴である。益子の花馬の由来,花馬が鹿島神社でなく 高尾神社に保管されている事情などは, 記録が見当たらないため よく分からない。
余談だが,益子の祇園祭は「御神酒頂戴式」で有名で “関東の三大奇祭”の一つと呼ばれる。祭りの当番は 各町の持ち回りで,祭りの2日目に 当番の引継式が行われる。一年を365日になぞらえた 3升6合5勺(約6.6L)の熱燗の酒が大盃に注がれ, 羽織袴姿の翌年の当番にあたる10人の男達が これを3杯飲み干す儀式。真夏の猛暑の中,男衆が顔を真っ赤にしながら大盃の熱燗を飲み干し, 五穀豊穣・無病息災を祈るこの行事は,町の民俗文化財となっている。
写真
碑文
花馬発祥の地
奉納 花馬保存会
平成十七年七月吉日
石並自治会





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