JOGK 放送 発祥の地
じぇいおうじーけいほうそうはっしょうのち
熊本市交通局の電停“熊本城・市役所前”停留場から東南東に100m。熊本市役所の南東側に道路を挟んで立体駐車場がある。駐車場の南西端 南出入口脇の螺旋階段外側道路に面して「JOGK放送発祥の地」と書かれた碑と説明板が建っている。
この地は,NHK熊本放送局が初めて開局した場所である。熊本放送局は九州で最初の放送局として 昭和3年(1928) に開局し,福岡放送局が昭和5年(1930) に開局昭した後も長い間九州沖縄9県を統括する中核局として扱われていた。平成4年(1992) になって九州の中核局としての機能が福岡に移管され,熊本はローカル局となった。
「JOGK」はNHK熊本放送局のコールサイン。大正14年(1925) にNHKラジオ放送が開始されてから各地に放送局が開局されていったが,コールサインは原則として「JO*K」(*=A〜Z)の形のものが順番に割り当てられていった。
大正14年(1925) 開局の東京・大阪・名古屋を除く地方局の中で,昭和3年(1928) の熊本はかなり早い時期に開局されていたことがわかる。明治維新から西南戦争までの間、九州最大都市にして日本政府が手を焼いていた対 薩摩(鹿児島県)政策において、熊本には政府軍の出先機関が集中していた。その名残か、熊本では放送や電信など通信インフラが早い内に整備が進んだ。
写真
碑文
JOGK放送発祥の地
昭和三年(一九二八)六月十六日この地にNHK熊本放送局が開局し九州で最初のラジオ放送が始まりました
NHK放送開始六十周年記念
昭和六十三年六月十六日建立
日本放送協会
熊本放送局
JOGK放送発祥の地
(日本放送協会九州支部跡)
我が国のラジオ放送は、大正14年(1925)3月22日東京で第一声をあげました。
同年大阪、名古屋にも放送局が誕生し、昭和3年(1928)には、広島につぐ九州初の「熊本放送局」がこの地に開局されました。
コールサインはJOGKで当時の受信者数は、九州一円の21,682件にすぎませんでした。
昭和20年の戦災時にも放送を続け、同28年の大水害にいたっては水没しながらも放送を続けました。
昭和33年にはテレビ放送も開始され、局舎も手狭になったため、同38年、千葉城町(現NHK熊本放送局)に移転して今日に至っています。熊本市