河口湖南岸 水田 発祥の地
かわぐちこなんがんすいでんはっしょうのち
富士急行 河口湖駅から西に2.5km。河口湖の南西岸の 県道710号沿いに“道の駅・かつやま”と,その向い側に小海公園がある。公園の中央入口の右側に石碑が建っている。
この地は富士山の裾野の山林地帯で,富士箱根伊豆国立公園に属する。富士五湖の一つ河口湖の南岸に位置し,町役場や鉄道駅が近く,冨士河口湖町のほぼ中心部になる。標高850mほどの高冷地で,かつて冬季には 河口湖が全面氷結するほど冬の寒さは厳しかった。
碑文によると,太平洋戦争後まもなく稲作の努力が始まったようだが,20年弱の後には中止に追い込まれている。資料が得られず 詳しい事情は不明だが,富士山の火山灰地であるため土地が痩せていたためか,寒冷な気候で稲作に適さなかったのだろうか。
写真
碑文
河口湖南岸水田発祥の地
小海土地改良組合は,昭和27年10月に設立,田圃の改良工事を経て昭和29年の春田植え、秋には初めての米を収穫することが出来たが,昭和46年の収穫を最後に19年間におよぶ稲作の幕を閉じた
平成十二年七月吉日建立
石工渡辺石材店