桐生市 商工業 発詳の地
きりゅうししょうこうぎょうはっしょうのち
両毛線・わたらせ渓谷鐵道 桐生駅の北東約2km。群馬大学工学部手前の本町1丁目交差点を西方向に入る“買場通り”に面して, 寿司店「精鮨」の店先に石碑が建っている。
桐生は 絹織物の町。明治15年(1882)桐生市で「七県併合生糸織物共進会」が開催された。 これを記念して翌年には「桐生物品売買所」が開かれ, これがきっかけで上市場が開設され 定期的に市場の運営がなされるようになり大いに賑わった。
この上市場は「買場」とも呼ばれて昭和初期まで続き, この場所も「買場通り」と呼ばれるようになった。
平成に入り, 伝統的建物群の保存(街並保存)の機運が高まり, 碑も建てられた。
10年前 平成8年(1996)3月から, 毎月第一土曜日に「買場紗綾市」と称する市が開催され, 近くの神社で行われる骨董市や本町3丁目の楽市蓙座と共に3つの市が同時に開催され, 本町地区の活性化に貢献している。
なお, 碑文は “発祥”ではなく"発詳"の文字が使われているが, その理由は不明。
写真
碑文
桐生市商工業発詳の地
明治十六年こに上市場(買場)開設された
平成元年七月吉日
桐生市第一区郷土づくり推進会議広神石材工業 刻