北上夜曲 発祥の地(桜木橋)
きたかみやきょくはっしょうのち
東北本線 水沢駅の北 約4km。北上川に架かる“桜木橋”の北詰の小公園に, 「北上夜曲発祥の地」と書かれた 大きな木碑が立っている。 大きなケヤキの丸太の表裏両面を削って 3mほどの高さに切り文字を彫刻して墨を入れた 素朴な発祥碑。
「北上夜曲」の作詞者 菊地規氏は 江刺市(現・奥州市)の出身。作曲者 安藤睦夫氏は岩手県種市町出身。 地元の師範学校に入学した 17歳の菊地氏は, 1941(昭和16)年に この地で「北上夜曲」を作詩した。師範学校の級友と歌った「北上夜曲」は, 小学校の教師として各地に散った友人たちによって 岩手県の各地に広まった。
戦後 歌声ブームに乗って作詩作曲者不明の歌としてヒットしていたが , 1961(昭和36)年に『サンデー毎日』に作者不明の愛唱歌として紹介されたことがキッカケで 作曲者の安藤睦夫氏が原作の名乗りをあげ, 各社からレコードが発売され 映画化されるなど, 一躍有名になった。
桜木橋 横にある「北上夜曲発祥の地」は,見た感じではそれほど古いものとは思われないのだが, 根本を見ると腐食して金属の金具で補強してあるのが見える。 裏面には「下川原振興会 老人クラブ建之」と書かれているが, それ以上の由来は不明。
ストリートビューを見るに、2017年版ではだいぶきれいになっているようなので、どちら様かまた見てきてください。
写真
碑文
北上夜曲発祥の地
下川原振興会 老人クラブ建之