甑島 念仏 発祥之地
こしきじまねんぶつはっしょうのち
鹿児島県西部の離島、
みさき道人 ”長崎・佐賀・天草etc.風来紀行”(予備.pdf)
写真
碑文
甑島 念佛發祥之地
東本願寺■■ 大谷光暢
念佛発祥の地
鹿島村指定文化財(民俗第一号)
慶長二年(一五九七年)二月、薩摩藩は一向宗禁制令を下し、以後は厳禁した。寛文十二年(一六七二年)頃、鹿島に往来していた上方の伊平が、ひそかに信徒の依頼を受け、ご本尊を奉迎した。
信徒は、役人の目を盗んで拝み、信仰を深くし、春秋の彼岸の中日には、藺落の丘に集まり、西海に沈む夕陽を極楽浄土の桜門に入る佛になぞらえて拝んだ。この風習は代々伝えられて現在に至っている。
藺落 の丘に登りてお彼岸の
夕陽を拝む念仏の門徒 この藺落浦はウミネコの繁殖地で、四月下旬から六月末まで、屹立する断崖に営巣したウミネコが、数百羽乱舞する様は、一大景観であります。
平成十六年二月 鹿島村教育委員会