日本最初の 海水浴場 発祥地
にっぽんさいしょのかいすいよくじょうはっしょうのち
「湘南発祥の地」のある鴫立庵から、東海道を東に進むと、200m先に「新島襄終焉の地」がある。ここから海岸の方向(南東)に200m入り西湘バイパスをくぐると、照ヶ崎プールがあり、その西側に「日本最初の海水浴場発祥地」と書かれた柱状の標識が建っている。
大磯(照ヶ崎)海水浴場は、初代陸軍軍医総監をつとめた松本順の尽力によって開かれた。
松本順は徳川慶喜に仕えた江戸城奥医師だった人で、日本で初めて海水浴をはじめ、海水浴の効用を説いた。明治10年(1877) 過ぎに、大磯・照ヶ崎海岸が適していると強く推奨し海水浴場の開設が実現した。
「海水浴場発祥地」碑の横には、松本順の業績をたたえて大きな「松本先生謝恩碑」が建てられている。題字は時の総理大臣犬養毅によって書かれた。
追記 2009.5
ここには「日本最初の海水浴場発祥地」という柱状の標識しかないと思っていたが、U.O さんが送ってくれた資料で「発祥の地」と書かれた石碑があることがわかった。
この石碑は昭和59年(1984) に建立したように書かれており、前回この地を訪れた時に発見できなかったのか、自分でも不思議に思うのだが、写真に見るように、平成15年(2003)にはこの石碑がある場所は生垣に覆い隠されていて、石碑が見えなかったものと思われる。
写真
碑文
日本最初の海水浴場発祥地
海水浴場発祥地
明治十八年 天与の自然に 恵まれた大磯照ヶ﨑海岸に 日本で最初の海水浴場を 開いた軍医総監松本順先生 は国民の健康増進と体力の 向上をはかるため 海水浴が 良いと説き その頃の有名な 歌舞伎役者を大勢連れて来て 祷龍館に泊まらせ 海水浴を させて大磯町の名を日本中に 広めました
昭和五十九年六月二十四日
親しまれて 百年
逢いに来て
大磯の 夏