日本赤十字社 発祥地
にっぽんせきじゅうじしゃはっしょうち
中央線 飯田橋駅から土手沿いに南西に進むと, 法政大学の手前左側に東京逓信病院がある。東京逓信病院の敷地の北端に千代田区の建てた発祥碑がある。
この場所から 直線距離で 600mほど東の, 目白通りに「日本赤十字社跡」という 標識が建てられている。
日赤の発祥の地は熊本県だという先入観があって, どうしてここが ⋯⋯? と思ったが, これらの碑文を読んで ようやく ここが日赤の本社の発祥の地だとわかる。
2019年に訪問すると、札は建っているものの色褪せていた。
写真
碑文
日本赤十字社発祥地
日本赤十字社は 明治十年(一八七七)西南戦争の際, 佐野常民・大給恒らが 傷病者救護活動等のため設立した 博愛社を前身としたもので, その本拠はこの地桜井忠興邸においた。
昭和六十三年三月
千代田区教育委員会
日本赤十字社跡
明治10年(1877)西南の役の時, 佐野常民は博愛社を結成し, 傷兵の救護活動を開始しました。明治19年(1886), 旧麹町区飯田町4丁目, 現在の飯田町貨物駅のところに博愛社が病院を建てました。その年, 日本は国際赤十字条約に加入し, 翌20年に博愛社は日本赤十字社と名を改めました。明治27年(1894), 甲武鉄道が飯田町駅を建設するため立ち退き, この地に移転, 大正元年(1912)に芝に移るまでここにありました。