鮭鱒 人工孵化 発祥記念碑

けいそんじんこうふかはっしょうきねんひ

道央自動車道・千歳インターから 西へ約5km。千歳から支笏湖へ抜ける“道道支笏湖線”の途中。 千歳川の“王子製紙第四発電所”の1kmほど東に「さけますセンター・千歳支所」がある。ここは 鮭鱒の採卵・孵化を行う施設で, 一般見学者のための展示施設「さけの里ふれあい広場」が 設けられている。その一角に 大きな石碑が建っている。

1888(明治21)年 日本で初めての 官営「千歳中央孵化場」が, ここ石狩川水系千歳川流域に設置された。 これが 現在のさけますセンター千歳支所の前身である。これをきっかけに サケの人工孵化放流が 北日本各地で進められたが, 鮭の乱獲が抑制されず 増殖技術も未熟だったため, 資源量は長い間低迷していた。

太平洋戦争後の1952(昭和27)年 に水産資源保護法が施行され, 「水産庁北海道さけ・ますふ化場」が 設置されるなど,国が中心となって積極的に増殖を推進した結果,1970年代以降,鮭の資源量は 飛躍的に増大した。

その後「独立行政法人さけ・ます資源管理センター」となり, 2006(平成18)年に「独立行政法人・水産総合研究センター・さけますセンター・千歳支所」となった。

写真

  • 鮭鱒人工孵化発祥地
  • 鮭鱒人工孵化発祥地 背面
  • さけ・ます資源管理センター
  • さけ・ます資源管理センター 構内図

碑文

聖恩     坂千秋書

鮭鱒人工孵化発祥記念碑

北海道水産ノ太宗タル鮭鱒漁業ノ維持増産ハ夙ニ官民ノ協力セル所ニ
シテ明治十年開拓使ハ豊平川及漁川ヨリ鱒卵ヲ採リ札幌市階楽園ノ湧
水ヲ利用シテ人工孵化ヲ試ミタルハ実ニ本道ニ於ケル斯業ノ濫觴ナリ
爾来此ノ状況ニ鑑ミ各地ニ孵化事業ノ勃興ヲ見今ヤ年歳鮭四億二千九
百万粒鱒一億七千三百五十万粒ヲ孵化放流スルノ隆盛ニ達シ其ノ事業
ハ北海道水産孵化場ヲシテ全道五十有一箇所ノ孵化場ヲ統括セシメ毎
年ノ産額鮭八万石鱒十七万石ノ達成確保ニ努メツツアリ蓋シ陸地ノ開
発駸駸乎トシテ進展スル現代ニ於テ河川ヲ産卵場トスル自然蕃殖ハ弊
多クシテ効少ニハ瞭ナルヲ以テ須ク人工孵化ノ積極的効果ニ待ツベク
然モ孵化放流数ノ多寡ハ数年後漁獲ノ豊凶ヲ左右スルハ炳スル事■■
ルニ徴シ■■此ノ信念ヲ不動タラシメルモノナリ
惟フニ開拓草創時代以来ノ経験ニ因リ今ヤ前叙ノ成績ヲ挙グルニ至リ
タルハ偏ニ先人ノ卓見ト努力トノ賜ニシテ之ヲ追慕シ其ノ■業ヲ■■
ルト共ニ本事業ノ発祥ヲ記念シ且永ク後昆ニ伝フルモノ■■

昭和十八年十二月

北海道庁長官正四位勲二等坂千秋閣下題額
北海道水産孵化場長正七位野田信俊撰竝書

昭和十九年十一月三日
北海道鮭鱒保護協力組合

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