三階節 発祥の地
さんがいぶしはっしょうのち
信越本線の柏崎駅から 北に1km。柏崎アクアパークの 北東 南西隅の一角に,「三階節発祥の地」と書かれた茶色の平板型石碑が経っている。
三階節は,新潟県の柏崎地区の代表的民謡。お座敷歌として,あるいは 盆踊り歌として広く唄われている。江戸時代後期に 江戸や京大坂で流行った「ヤッショメ節」が柏崎に持ち込まれて 三階節になったと言われる。一つの歌詞を歌の中で3回繰り返すので「三回節→三階節」と呼ばれるようになったという説があるようだが,その他にも名前の由来については 諸説あるらしい。
三階節は『よねやまさんから 雲が出た…」の歌い出しで有名だが,全国的に知られるようになったきっかけは, 昭和初期から戦後にかけて一世を風靡した流行歌手・小唄勝太郎が昭和10年(1935) 頃に吹き込んだレコードで,それ以来全国区の民謡になった。
余談だが,一昔前に ザ・ピーナッツが ジャズっぽいアレンジで この歌を歌っていたのを聞いた覚えがある。調べてみると,彼女たちは三階節を 2回レコーディングしているということだが,私が聞いたのがどちらなのかは わからない。
写真
碑文
三階節発祥の地
米山さんから
雲が出た
いまに
夕立が来るやら
ピッカラ シャンカラ
ドンカラリンと
音がする筆者 須田雲翠