清水町 発祥の地

しみずちょうはっしょうのち

碑のある場所は道東道十勝清水I.C.から2kmの、根室本線 十勝清水駅との中間あたりで、市街地の入口にあたる。100年以上の時を経て、駅逓所跡が交通の要衝に返り咲いた格好だ。

明治31年(1898) に、渋沢が現在の熊牛地区に十勝開墾合資会社を設立し、北陸から 26戸99人が入植したのがはじまりとされる。翌年には峠を越えて十勝と旭川を結ぶ石狩街道が開削され、ペケレベツ駅逓所が設置された。この駅逓所の跡地に碑が立っている。周辺は公園や町の体育館があり、町役場や病院が建ち並ぶ町中心部からはやや離れた場所だ。

明治34年(1901) に清水駅逓と改称。ペケレベツpeker-petとはアイヌ語で明るく清い川という意味を持つ。明治36年(1903) の人舞村外1村戸長役場開庁を、清水町の。大正4年(1915)に屈足村くったりむらから分村し人舞村ひとまいむらとなり、昭和2年(1927) に清水村へ改称した。

人馬が行き交う時代から、鉄道へと交通の主役が移り、駅は現在の中心部に開業した。その後も、鉄道・車とも険しい日勝峠を越えずに狩勝峠を越えて、富良野滝川を経由して道都札幌へ向かう時代が長く続いた。道東と札幌圏を結ぶ道東自動車道が開通したのは平成23年(2011) のことだ。

静岡県駿東郡清水町しみずちょうや安倍郡清水町しみずまち(後に清水市をへて静岡市清水区)と区別するためか、駅名・I.C.名をはじめ町公式ウェブサイト等において「十勝清水」と表示されることが多いが、自治体名としては現在でも上川郡 清水町しみずちょうである。

写真

  • 清水町発祥の地
  • 清水町発祥の地 背面
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碑文

清水町
發祥之地

開基六十周年記念
昭和三十七年十月一日建立
清水町長 高倉定助 書

地図

地図

清水町清水 付近 [ストリートビュー]