新布石 発祥之地
いごしんふせきはっしょうのち
長野電鉄 湯田中駅から西に約5km、渋温泉の温泉街の奥、地獄谷渓谷有料駐車場からさらに徒歩で5分ほどの場所にある後楽館の前に、高さ2mほどの石碑が、平成15年(2003) 10月12日に建てられました。日本棋院長野県本部が建立し、碑銘は呉清源の揮毫、石碑の高さは2m。
囲碁五段の木谷實・呉清源が新布石を研究する為に後楽館に滞在したということがこの碑の由来。隅から辺へ、辺から中央へと決められた定石からの脱却を目指した。
後楽館のウェブには、さらに詳しい説明がある。のちに、木谷實氏は後楽館の長女を娶る。
写真
碑文
新布石発祥之地
一九三三年(昭和八)夏 ここ信州地獄谷温泉において木谷實(当時五段・二十五歳)・呉清源(頭字五段・二十歳)の両師が囲碁の新布石法の研究に没頭した 帰京後両師は新戦法を駆使し 赫々たる成果を挙げたことにより 新布石法は一世を風靡し昭和以後史の大きな一ページを飾った その精神は脈々と今日まで伝えられ 現代囲碁の発展に多大な貢献をしている 両師の功績を長く留めるため 囲碁を愛する者広く志を寄せ 記念の石碑を建立する
二〇〇三年一〇月一二日