日本の カルタ 発祥の地

かるたはっしょうのち

鹿児島本線の大牟田駅東口ロータリー出口付近に高さ8mほどの広告塔が建っていて「大牟田は日本のカルタ発祥の地 カルタックスおおむた」と書かれている。また、大牟田駅から 500m南に, 大牟田市立図書館がある。これと同じ建物に「市立三池カルタ・歴史資料館」があって,受付の上部に 「大牟田は日本のかるた発祥の地」と書かれている。

日本にカルタが伝来したのは, 16世紀の後半。種子島に鉄砲が持ち込まれたのと同時代に, ポルトガル船によってもたらされた。ちなみに カルタの語源は ポルトガル語の Carta。この輸入カルタをベースに日本でも「天正カルタ」と呼ばれるものが作られた。 作ったのは 筑後の三池(現在の大牟田市)の職人たちで, その一人“貞次”の作品が 一枚だけ, 現在も兵庫県に現存している。

当時の文献などからも「三池の歌留多」として 全国的に名を知られていたことが知られ, このことから 大牟田市は「国産カルタの発祥の地」であるとされる。

「天正カルタ」の次に「うんすんカルタ」, さらに 江戸時代になると「歌かるた」(百人一首など), 「いろはかるた」「花札」などが出現した。トランプが使われるようになったのは 明治になってからである。

大牟田市では, 平成3年(1991) に この地が日本のカルタ発祥の地であることを宣言し, 全国で唯一のカルタ専門の展示・研究施設として, 現在地に「三池カルタ記念館(カルタックス)」 を建設。平成18年(2006) には 「歴史資料館」と統合して「三井カルタ・歴史資料館」となった。


平成27年(2015) に三池炭鉱が世界遺産に登録された後に、当杭の表示が一新され、「カルタ発祥」一押しの姿勢は改められ消極的になった

写真

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碑文

大牟田は 日本の「カルタ
発祥の地」です。

カルタックスおおむた
三池カルタ記念館・図書館・複合施設
平成3年4月開館

大牟田市
大牟田市教育委員会

リンク

三池カルタ・歴史資料館

地図

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大牟田市不知火町 付近 [ストリートビュー]