ソフトフランスパン 発祥の店
そふとふらんすぱんはっしょうのみせ
京急本線 浦賀駅から南へ600m、パン市場 濱田分店(横須賀市浦賀5丁目7-5)店舗ファサードに表示がある。
ソフトフランスパンは、いわゆるバゲットであるフランスパンとは違い、もちもちしている。もう少し具体的に言うならば、小麦粉・酵母・塩・水だけで作るフランスパンと違い、ソフトフランスパンは小麦粉・酵母・塩・水・砂糖・油脂類(バターなど)を使い、よく捏ねてグルテンのしっかりした生地を作って焼き上げる。
嘉永6年(1853) ペリーの来航以来、国土防衛を考えた幕府は海軍力を増強することに注力し、アメリカに蒸気軍艦を発注したりした。それだけにとどまらず、軍艦国内生産を目指し、横須賀に造船所を設置することを画策。慶応元年(1865) 11月15日、建設をフランスへ委託し横須賀製鉄所の鍬入れ式を執り行った。
フランス人技師たちのために、横須賀製鉄所敷地にパン焼き石釜が設置された。フランスは横須賀にとって身近な存在となった。それがどうしてソフトフランスパンになったのか明確にはわかっていないが、日本人に馴染みのないバゲットを、米飯のように食べやすくしようとしたのかもしれない。
パン市場 本店はかつて存在していたが、すでに無い。
写真
碑文
横須賀名物
大正三年創業ソフトフランスパン
発祥の店