納豆 発祥の地
なっとうはっしょうのち
山陰本線 八木駅から北東に25km、道の駅 ウッディー京北からは北東に2km、国道477号沿いの右京区京北下町上ケ市の道端に、案内板が設置されている。
京都市右京区の山国地区は、古くから山深い地として知られ、交通の便が限られたために独自の食文化が発展した地域である。
山国では、武士や修験者の携行食として、煮た大豆を稲わらに包んで保存する習慣があったとされ、それが自然発酵してできたのが納豆であると伝えられる。特に、山国隊と呼ばれる農兵組織の活動が活発だった幕末から明治初期にかけては、納豆が保存食や栄養源として重宝されていた。発酵を促す納豆菌が、稲わらに付着していたことがこの自然発酵を可能にしたと考えられ、現代の納豆の起源の一つとして評価される所以である。
山国納豆は特有の風味と粘りがあり、地元では「山納豆」として親しまれてきた。現在では、地元住民による伝統食の保存活動も盛んであり、山国納豆を通じて地域の歴史や文化を後世に伝える取り組みが行われている。納豆発祥の地としての山国地区の存在は、全国的にはまだ広く知られているわけではないが、日本の食文化の深層を探る上で重要な地域の一つである。
写真
碑文
山国案内図
維新勤王山国隊の郷・納豆発祥の地・
地域の願い
交通安全山国自治会 建立 平成26年3月21日