立田赤蓮 発祥の地

たつたあかはすはっしょうのち

名古屋鉄道 津島線 ・尾西線の分岐駅である 津島駅から 西に約10km。木曽川の東岸から1km程のところに 真宗大谷派 陽南寺がある。寺の門前に 立派な石碑と 市の教育委員会が建てた説明板が建っている。

平成17年(2005) に周辺町村と合併して愛西あいさい市となった立田たつた村は,木曽川・長良川の東岸に位置し,肥沃な湿田地帯ということで,レンコンの特産地として知られる。

ハスの花は 一般に白またはピンクで, 立田のハスは 赤色が濃いのが特徴らしい。

立田にハスが持ち込まれたのは,碑文にあるように江戸時代のことらしいが,最初は 花の観賞用として栽培されていた。根茎であるレンコンが食用に適することがわかり,付近の農家に栽培が広がり 当地の特産品となったと言われる。「赤蓮」は地下茎が深くて堀り上げ作業が大変なため,徐々に「うすあか」という品種に転換されていったという。

立田地区のレンコンは 江戸時代から今日に至るまで栽培が続いていて「尾張蓮根」とか「津島蓮根」と呼ばれる。 全国的に見ると レンコンの生産量は 茨城県土浦市が1位,次いで徳島県鳴門市,そして 第3位が愛西市となっている。

安西市では「赤蓮保存田」に“太白蓮”“西湖蓮”などの珍しいハスを含めて32品種も栽培しているとのことで,これ以外にも周辺には多数の蓮田があって,花の咲く6~7月頃には,花を愛でる人たちで賑わうという。

写真

  • 立田赤蓮発祥の地
  • 立田赤蓮発祥の地 説明
  • 立田赤蓮発祥の地

碑文

立田赤蓮発祥の地

立田赤蓮あかはす発祥の地

戸倉 陽南寺

 立田村の赤蓮は,天保年間(一八三〇~一八四三)各地に広がり,尾張蓮根として産物となったが,その発祥については二説がある。
 一説には,文政の頃(一八一八~一八二九)当山住職竜天和尚が近江(滋賀県)から蓮根を持ち帰り,村の重吉さんの助けを借りて 湿田に植えたところ,地味とよく合致して増殖したというのである。
 もう一つの説は,九州肥後国(熊本県)から尾張へ来て藩主に親任された僧豪潮が持参した「蓮の実」を竜天が譲りうけ,鉢に泥土を入れ蒔きつけ,発芽したのが広まったとする説である。
 当時,竜天氏は漢方医を兼ねており,蓮の薬法研究に力を注ぎ,多勢の人々から信頼された人物でもあった。
 日本各地に分布した赤蓮も,現在では,本村を含め,新潟県三和さんわ村新潟県新田郡笠懸かさかけ村,熊本県宇土市などに現存するのみである。

立田村文化財指定第一号

立田村教育委員会

原文まま
説明中の新潟県三和村は、中頸城郡三和村。平成17年(2005) に上越市に編入された。
新潟県新田郡笠懸村は、群馬県の誤りとみられる。笠懸町となった後 平成18年(2006) にみどり市となった。

地図

地図

愛西市戸倉町 付近 [ストリートビュー]