棒の手 発祥地
ぼうのてはっしょうち
名古屋鉄道 神宮前駅の西300m。熱田神宮境内の名古屋最古の石橋と言われる「二十五丁橋」前。少し広くなった所に写真に示す石碑が建っている。
「棒の手」とは、棒や木太刀などを使う武術的な民俗芸能で、剣術や棒術・杖術・薙刀など武術の形を踊りにしている。普通2~数人の演技者が型に従って対戦する形で踊る。尾張旭市・長久手町をはじめ愛知県内各地で盛んに行われており、県の指定文化財になっているものもある。源氏天流・神影流・夢想流・鎌田流・・・などなど多数の流派がある。
また棒や木刀を使った同様の踊りは日本各地にあって、地域によって「棒の手」「棒踊」「棒つかい」「杖踊」「太刀踊」「花取り踊り」「太刀振り」「棒ささら」などいろいろな呼び方がされている。
なお、こことは別に南区霞町の桜田八幡神社には「櫻棒の手発祥の地」碑がある。
写真
碑文
棒の手發祥地
愛知県の郷土芸術棒の手は全国に比類のない民芸でありその起源は 景行天皇尾張の国へ行幸の砌この神域に一農民が自衛武芸の棒振り演技を馬の塔と共に天覧に供したと伝えられ戦国時代より盛んとなり江戸時代には尾張藩主等が育成し今尚全県下に二十数流派と五千余りの演技者がある
昭和三十七年四月二十二日
愛知県棒の手保存会