田浦 大相撲 発祥の地

でんぽおおずもうはっしょうのち

 
撮影:
2014年6月(写真 まさ・なち さん)

山陽本線線 通津(つづ)駅から北北東に700m。通津駅から国道188号線を北に向かうと,両全橋の手前右側に勝井建設に入る道がある。その分岐点に大きな木があって,根元に「天下御免 田浦大相撲発祥の地」と刻まれた石柱が建っている。

豊臣秀吉は,小田原の北条氏を滅ぼした後,朝鮮出兵(文禄の役)のため肥前の名護屋に前線基地を築き,自らも名護屋に赴いた。海路で瀬戸内海を九州に向かった秀吉は,風待ちのためにしばらく田浦に滞在した。この時,力自慢の家来を集めて相撲をとらせたという。文禄元年(1593) のことであった。

以来これを記念して,地元では毎年相撲大会が開催されてきた。

現在は,地元の津浦小学校における行事となっており,平成25年(2013) には「第433回相撲大会」が開かれ,地元小中学生が力を競ったという。

ちなみに「田浦」は「たうら」ではなく「でんぽ」と読む。

写真

  • 田浦大相撲発祥の地 背面
  • 田浦大相撲発祥の地

碑文

天下御免 田浦大相撲発祥の地

文禄元年  昭和三十三年建之

地図

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