江戸 勧進相撲 発祥地
えどかんじんずもうのはっしょうち
写真
碑文
江東区指定有形文化財(歴史資料)
横綱力士碑附 陣幕・不知火顕彰碑二基 日月石寄附碑 地固め寄附碑
土台石垣 魚かし石柱日本 土台下玉垣富岡1-20-3 富岡八幡宮
この横綱力士碑は, 横綱の顕彰と相撲の歴史を伝えるため, 江戸時代最後の 横綱第12代陣幕久五郎が中心となり, 明治33年に建てられました。
古くから庶民に親しまれてきた相撲は, 江戸時代には幕府公認の勧進相撲 (寺社修復などを目的に実施)へと発展し, 大坂・京・江戸で興行として開催 されました。幕府が初めて江戸での勧進相撲を認めたのは, 貞享元年(1684) の富岡八幡宮境内でした。その後, 明和年間(1764~71)には, 春・秋二場所のうち一場所がこの地で開催され, 享和元年(1801)までに 本場所31回を数えました。その意味で, 富岡八幡宮は 江戸勧進相撲の発祥地 といえます。
威容を誇る横綱力士碑は, 同時期に建てられた陣幕・不知火顕彰碑や周辺の 石造物(魚かし石柱, 土台下玉垣は大正末ごろ)とともに, 相撲と地域のつな がりを示す貴重な文化財です。平成16年2月
江東区教育委員会
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