江差 消防 発祥 記念
えさししょうぼうはっしょうきねんひ
江差線 江差駅から北東に1.5km。山の上に“
江差は江戸時代からニシン漁で栄えた町で,函館・松前と並んで北海道で最も早く開けた地域。「江差の五月は江戸にもない」といわれるほどの繁栄を誇った。集落が大きくなると非常時の対応組織が必要になり,文久2年(1862) に自衛消防組織が発足。これが明治以降にも引き継がれた。
この碑は 消防組織の結成から100年経過したことを記念して,昭和36年(1961) に地元消防団によって建立され,昭和59年(1984) に松ノ岱公園に移設されたものである。
松ノ岱公園は 地図で見ると大きな公園だが,足を踏み入れるとどんでもない山の中で,ほとんど利用者がないらしく,草ボウボウで木が生い繁り,碑に近づいて写真を撮るのも困難な状態だった。おまけに地元の住民に聞くと「熊が出るから気をつけろ」との忠告もあり,無防備状態で一人で入り込むことに危険を感じて,早々に引き上げた。
江差駅は平成26年(2014) 5月に江差線 木古内~江差間廃止に伴い廃止となった。
写真
碑文
江差消防發祥記念
奉仕百年
北海道知事町村金五書
碑文
文久二年二月 佐工□町
□□□□□□□北町□□猪近
衛氏など□□□廻□□町役□
の許□を得て▢□組消防□を
創設して 江差町に於ける
公設消防の基□を 開かれた
爾来星霜ここに百年 その
間時代とともに 制度組織等
は幾多の変遷を経たが 一貫
してその□を継ぎ 私を□□
て難に赴くの 重きに任じて
櫛風沐雨 郷土の護りに□奉
仕して今日に至つた
ここに先人の遺徳を偲び
不朽の□□を讃え □□□又
その跡□□□□のざらんこと
を念じて 之を記す昭和三十六年七月
江差消防団
「われら郷土を災害から守る」多くの先達消防人が、献身的な努力をつづけて、ここに消防奉仕百年、この偉業を讃えて昭和36年7月、江差消防発祥の地新地町池の端に、消防人の手によってこの碑を建立する。
昭和59年9月、町民憩いの場松の岱公園に、7代消防団長筒井正吉外45名の消防団員が、今日の百年から、明日の二百年への、新しい出発を誓い元消防団幹部褒盃会会長紺谷俊吉の施主により、この碑を移設し、これを後代に伝える。昭和51年9月10日建立