元祖 国産 コーヒー 発祥の地

がんそこくさんこーひーはっしょうのち

大村線 松原駅から南。国道34号 長崎街道沿い,空港北口交差点から南にある長崎スコーコーヒーパーク(大村市寿古町813-1)南隅に看板が建っている。

コーヒーが初めて日本にもたらされたのは 江戸時代の18世紀初めのころ,長崎出島に伝えられた。オランダ商館に出入りする一部の商人や遊女などが最初にコーヒーを味わったとされ,やがて一般の蘭学者・役人などに少しずつ広まった。

狂歌の作者で名高い太田蜀山人は文化元年(1804) に「紅毛船にて“カウヒイ”といふものを勧む。焦げ臭くして味ふるに堪えず」とコーヒー飲用体験記を書いている。広く一般にコーヒー飲用の習慣が広まったのは,明治に入ってからである。

日本におけるコーヒー栽培は,オランダ留学中に関心を抱いた榎本武揚が,明治11年(1878) にジャワから運ばれた苗木を使って 小笠原島で行われたものが最初とされる。しかしこれはごく小規模なもので,サトウキビ栽培に比べると経済性に劣ることからやがて廃れてしまった。その後 沖縄などで栽培が試みられたがいずれも成果はみられなかった。

現在は,沖縄・九州・小笠原などで,個人や小規模農園・観光農園で生産・販売が行われている。

この看板がある場所には“スコーズ”というカフェレストランがあり,“長崎スコーコーヒーパーク”という観光農園を開いている。店の裏手に300坪の温室があり,200本のコーヒーが栽培されている。コーヒーの実は2月から4月にかけて収穫され,他にパパイヤ・マンゴー・バナナ等の果樹があって,熱帯植物園の雰囲気となっている。

しかし,この地が「国産コーヒー発祥の地」と呼ばれる由来は 資料が見あたらずはっきりしない。店名の「スコー」という名称は,地名「大村市寿古(すこ)町」に由来するネーミング。

なお、サンセット通りを南に約1.2km進んだ道沿いにある当店への案内看板にも「国産コーヒー発祥の地」と表示がある

写真

  • 元祖 国産コーヒー発祥の地

碑文

Suko's
cafe & restaurant
長崎スコーコーヒーパーク
寿古珈琲

元祖 国産コーヒー発祥の地

地図

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大村市寿古町 付近 [ストリートビュー]