玉露 製茶 発祥之碑
ぎょくろせいちゃはっしょうのひ
近鉄奈良線 京都線 右側 左側に 白っぽい平板状の石碑が建っている。
玉露は 独特な香りが特徴の日本茶。茶葉を収穫する前2~4週間ぐらいの間 日除けで覆って太陽の光を遮断し,その後 新芽だけを摘み取る。これによって 渋みが少なく特有の旨味のあるお茶ができる。
「玉露」という名称は,1935(天保6)年に山本山の6代目当主・山本嘉兵衛が,宇治小倉の木下家において 茶葉を露のように小さく丸く焙り,これが「玉露」の商品名で販売されたのが原型とされる。 明治初期になり,製茶業者・辻利右衛門によって 棒状に焙る方法によって現在の玉露が完成した。
写真
碑文
玉露製茶発祥之碑
玉露傳記
山城盆地巨椋池の周辺は地味肥沃にして古來宇治茶の名産地なり 而して玉露は天保六年六世山本嘉兵衛徳翁が小倉木下吉左衛門の製茶場にて試作し 江戸に持帰り「玉の露」と銘名して諸侯伯に贈り賞讃を博せしに始まる 其の後小倉江口茂十郎苦心の末これを完成し「玉露」の名を以て賣出したるが 喫茶家の嗜好に適ひ小倉産の玉露はその香味優秀を以て内外に聞え今日に至れ
り 仍て我等此地に茶業を継ぐもの先人の遺徳を偲びてこの碑を建て以て後世に傳えむとす昭和四拾五年秋 小倉茶業会
背面の協力者芳名等は読みづらいので省略