避暑地 軽井沢 発祥の地
ひしょちかるいざわはっしょうのち
北陸新幹線・しなの鉄道 軽井沢駅から北へ約2.5km、旧軽井沢銀座商店街を通り抜けた木立の中にたたずむ軽井沢ショー記念礼拝堂(軽井沢町軽井沢57-1)の入口近くに、創設者の宣教師 アレクサンダー・クロフト・ショーの銅像が建っている。その近くに、細めの幹を笹掻き状に切った板が取り付けられている。
カナダ生まれの宣教師ショーが、明治19年(1886) に軽井沢を訪れ、たいへん感銘を受けたということで、明治21年(1888) には旧軽井沢地域に別荘を建てた。その後、ショーの友人の宣教師たちも近隣に別荘を建て、明治26年(1893) には日本人宣教師の別荘も建つこととなった。
明治26年(1893) には碓氷線が開通してさらに発展し、増加した訪問者を受け入れるホテルや貸別荘が営業を開始するようになり、避暑リゾートになっている。
- 軽井沢ショー記念礼拝堂
http://nskk.org/chubu/church/16shaw/
写真
碑文
避暑地 軽井沢
発祥の地
日本聖公会
軽井沢ショー記念礼拝堂カナダ生まれの英国国教会(聖公会)宣教師 A・C・ショー師が家族を伴い軽井沢で避暑生活をはじめたのは、一八六八(明治一九)年である。師は毎年この地を訪れ、静思・休養・親交の場とするとともに、礼拝所を設けて霊的よりどころとした。
現在の礼拝堂は一八九五(明治二八)年に由緒あるこの地に建てられ、今もなお天地創造の神を賛美し、祈祷、静想、聖書読修のの場としてここを訪れるすべての人に開放されている。
ショー氏祈念碑
今日、保健休養地軽井沢があるのはアレキサンダー・クロフト・ショー氏、この人のおかげであるといっても過言では無いでしょう。それは軽井沢を見出してくれた人であるからです。
ショー氏は1886年(明治19年)にキリスト教の布教の途中、軽井沢に立ち寄り、軽井沢が避暑地として最適な土地であることを広く紹介し、自らも別荘を構えて今日ある軽井沢の基礎を築いたカナダ生まれの宣教師です。その功績を讃えて地元民が明治36年にその日を建立しました。
また昭和61年、保健休養地100年記念事業としてショーの別荘が「ショーハウス」として復元されました。
軽井沢別荘第一号
ショーハウス
ショーハウス
明治十九年(一八八六年)、英国聖公会から派遣された宣教師A・C・ショー氏は、当地の優れた高原美と、清涼な気候を愛し、明治二十一年(一八八八年)に、初めて避暑用に別荘を旧軽井沢に建てた。これが、ショーハウスと呼ばれ、軽井沢別荘の第一号となった。
ショー氏は毎夏をこの別荘で過ごし、村民に善良な風習と美しい自然を守るべきことを教えた。また、この地を広く内外人に紹介して来遊を勧めた。現在、別荘や寮の数は一万を超え、年刊の来訪者は八百万と言われているが、清潔で健康的な避暑地としての姿は今も保たれている。
本年、保健休養地“軽井沢一〇〇”を記念して、軽井沢開発の父と仰ぐショー氏の遺徳を憶い、軽井沢の自然と伝統を守り育てるために、往時をしのび、ここにショーハウスを復元した
昭和六十一年十月 ショーハウス復元委員会