北鎮砲兵 発祥の地
ほくちんほうへいはっしょうのち
札幌市営地下鉄 幌平橋駅の北西 200m。札幌護国神社の社殿に向かって右側の 境内はずれの広い空間に, 多数の旧軍関係の記念碑・慰霊碑が並んでいる。その中に「北鎮砲兵発祥の地」碑がある。
「北鎮砲兵」に関しては 碑文に書かれた以外の事情は不明。本碑の右隣に 「砲兵第七連隊営門哨舎」と書かれた, 歩哨が常駐するための哨舎が 歴史的遺物として残されている。
写真
碑文
北鎮砲兵発祥の地
札幌市長 板垣武四書
我が, 野砲兵第七連隊の前身独立野戦砲兵大隊は, 日清戦争の後, 三国干渉によって国論沸騰の中に, 明治廿九年十二月札幌の地に創設され, 記念すべき北鎮砲兵の殷々たる砲声は石狩河畔に轟き渡った。明治卅二年十月, 連隊の整備開始により, 同大隊はそのまま第二大隊と改称し, 新たに第一大隊が編成された。明治卅三年十月, 兵営を旭川に移転し, 同卅四年七月連隊本部が開設されて, その編成の完結をみた。
茲に, 砲兵発祥の地に記念碑を建立し, ゆかりある哨舎の保存と共に, 永く先人の偉勲を偲ばん とするものである。昭和六十年六月吉日
砲七会