石神番楽 田植踊り 発祥の地

いしがみばんがくたうえおどりはっしょうのち

秋田内陸縦貫鉄道 松葉駅から東に13km、秋田新幹線(田沢湖線)田沢湖駅から北に5km 。田沢湖の東岸。国道341号の小先達交差点から南西に入ったところに“石神部落会館”がある。この敷地内に「石神番楽田植踊り発祥の地」と書かれた木製の碑が建っている。

番楽ばんがく」とは 主に岩手・青森・秋田・山形の4県に伝承する“山伏神楽”と呼ばれる民俗芸能で,秋田・山形のものが“番楽”,下北では“能舞のうまい”などと呼ばれる。山伏の一団が権現様と呼ぶ獅子頭を神座として奉じ,暮れから正月にかけて、村々を訪れて舞ったとされる。

やがて 山伏が中心に行った神事や呪法が宗教性を離れて変化し,故事や歴史をストーリー仕立てで演劇的に舞う一種の神楽として発達した。激しい動きが特徴。「石神番楽」は 田沢湖に近い生保内地区の石神部落の掛樋神社の祭典に奉納されるもので,仙北市の指定文化財となっている。

また 田植踊りも東北各県に広く伝えられる民俗芸能で,秋保の田植踊(宮城県仙台市・国指定文化財),富谷田植踊り(宮城県富谷町),山屋の田植踊(岩手県紫波町・国指定文化財),小田島田植踊り(山形県東根市),稲沢御田植踊り(福島県本宮市)など多くが知られている。

この発祥碑でいう田植踊りは“生保内の田植踊り”を指していると思われ,これも仙北市の指定文化財となっている。

写真

  • 石神番楽田植踊り発祥の地
  • 石神番楽田植踊り発祥の地 碑陰

碑文

無形文化財
石神番楽田植踊り
発祥の地

平成二十三年三月吉日
建立 田口幸治

寄贈 はちみつや

地図

地図

仙北市田沢湖生保内字阿気 付近 [ストリートビュー]