イトーヨーカドー発祥の地

いとーよーかどーはっしょうのち

常磐線・地下鉄 日比谷線・つくばエクスプレス 南千住駅から南東へ850m。吉原から続く総泉寺大門道と言問橋南千住線との交差点東浅草二丁目付近、パスティチェリア・バール・アルテの跡地に建つ住宅敷地の隅に、小振りなステンレスの案内が設置された。

イトーヨーカドーの発祥は、大正9年(1920) に東京都台東区浅草で開業した「羊華堂洋品店」である。

これは、後にイトーヨーカドーを創業する伊藤雅俊の名誉会長の叔父、吉川敏雄が始めた事業であった。創業当時は、東京市電の電停前に位置する小さな洋品店であったという。しかし、昭和20年(1945) の戦災により店舗を焼失し、事業の継続が困難となった。

その後、羊華堂は戦後の復興期に足立区千住へ移転し、事業を再開した。昭和21年(1946) には伊藤雅俊が事業を手伝うようになり、昭和23年(1948) には ㈾羊華堂として法人化した。さらに昭和33年(1958) には ㈱ヨーカ堂に、昭和40年(1965) には現在の社名である ㈱イトーヨーカ堂に商号を変更している。

なお「羊華堂」という店名は、創業者の吉川敏雄が銀座で繁盛していた洋品店「日華堂」にあやかって名付けられたものである。吉川は未年生まれであったため、「日」の文字を「羊」に変え、「羊華堂」としたとされている。

    写真

    • イトーヨーカ堂 発祥の地

    碑文

    イトーヨーカ堂
    発祥の地

    一九二〇年(大正九年)この地に用品店「羊華堂ようかどう」が開業しました。地域の皆様の温かな引き立てのもとで育まれイトーヨーカ堂の礎となりました

    二〇二三年三月

    地図

    地図

    台東区清川2丁目 付近 [ストリートビュー]