港北ニュータウン建設発祥の地

こうほくにゅーたうんけんせつはっしょうのち

横浜市営地下鉄センター南駅から北西に300ｍ。都筑中央公園の東端に「杉山神社」がある。神社の参道は急な石段になっているが、その石段下に黒い石碑が建っている。

港北ニュータウンは、横浜市の中心部から北北西約12kmに位置し、横浜市都筑区の面積のほとんどを占めている。総面積およそ2500haで、東京の多摩ニュータウンと並んで国内最大級のニュータウン。

ニュータウン計画は昭和40年(1965) に発表され、昭和49年(1974) に着工、昭和58年(1983) に最初の大規模アパートの入居がはじまった。

多摩ニュータウンは中高層アパートが林立していかにも“ニュータウン”という印象を受けるが、港北ニュータウンはあまり“大規模ニュータウン”という印象を受けないのは、中高層アパートなどが建っている地域が限定的でかつ地域的に分散されており、一般の宅地として開発された面積が大きく、かつ農業専用地区などが適度に配置されているせいなのかもしれない。これは、住宅・職場に加え、農業の在り方についても計画に入れられたためとみられる。

平成8年(1996) に、港北ニュータウン計画は完了したとされる。