松下幸之助 創業の地

まつしたこうのすけそうぎょうのち

東西線 海老江駅から西に300m。西野田工科高校の東側に大開(おおびらき)公園(福島区大開1-18)がある。公園の北西入口に, 表面に「松下幸之助創業の地」と刻まれ, 裏面には「道」という 松下幸之助氏の詩を記した 緑色自然石の碑が建っている。創業の地碑の横には 『記念碑「松下幸之助 創業の地」由来』という副碑と 『「松下幸之助創業の地」周辺地図』という説明板がある。

ここは 松下幸之助 というより“松下”という企業グループの発祥の地である。詳しくは 由来碑に書かれているが, 「創業の地 周辺地図」には、

  1. 「松下電気器具製作所」の創業時の建物
  2. 第一次本店・工場の建物
  3. 第二次本店・工場
  4. 第二工場(ランプ組立工場)の写真とその場所を示す地図

が示されている。

なお, 東成区玉津二丁目には「松下幸之助起業の地」という石碑がある。福島区で「電気器具製作所」 を創業する前年に, この地の借家で, 妻と義弟(井植歳男氏=後に三洋電機を創業)の三人で改良ソケットを作った。

写真

  • 松下幸之助創業の地
  • 周辺地図
  • 道ポエム
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  • 由来
  • 由来

碑文

松下幸之助創業の地

自分には
自分に与えられた道がある
広い時もある
せまい時もある
のぼりもあれば くだりもある
思案にあまる時もあろう
しかし 心を定め
希望をもって歩むならば
必ず道はひらけてくる
深い喜びも
そこから生まれてくる

松下幸之助

記念碑「松下幸之助 創業の地」由来

松下幸之助氏:1894.11.27~1989.4.27 (和歌山県海草郡和佐村出身)

 この地大開(おおひらき)は, 松下電器産業株式会社の創業者 松下幸之助氏が大正7年 (1918)3月7日, 同社の前身「松下電気器具製作所」を創立した創業の地です。のちに経営の神様と呼ばれ世界中にその名を馳せた松下幸之助氏は23歳の若さで配線器具の製造・販売を始め, 昭和8年(1933)に門真市に移転するまでの15年余をこの地で過ごし, 事業の進展とともに逞しく大開から巣立っていきました。
 松下幸之助氏は大開の人情や風土に育まれ, 大開小学校の保護者会会長や大正14年(1925)には区会議員に当選するなど, 文字通り大開の一員として充実した日々を過ごしました。松下電器の業容の発展にともない移転を 余儀なくされたものの, 終生本籍をおいていたことが物語るように大開は 同氏ときわめてゆかりの深い土地であります。

 平成15年(2003)3月, 大開連合町会は, 大開に松下幸之助氏の事蹟を偲ぶよすがもないという現状に鑑みて, 福島区「大開町と松下幸之助に関する事業」委員会を結成し, その一貫としてかつて松下電器製作所の第二次本店・工場のあったここ大開公園に記念碑「松下幸之助 創業の地」を建立することを発意しました。
 松下幸之助氏の記念碑を建立することは大開の願いと誇りであると共に 一企業の創業者にとどまらず, 社会, 経済, 国家や人間のあり方についての 思索, 探究を重ね, 世界文化の進展に貢献しようと諸活動を続けた同氏の 類いなき功績を顕彰するものとして大きな意義があるものと考えます。
 この趣旨に沿い, 広く一般有志の皆さまにご協力をお願いしたところ多くのご賛同をいただき, 平成16年(2004)11月27日, 同氏生誕110年のよき日に, 生誕の地和歌山を代表する緑泥片岩を碑石としてこの記念碑を 建立し, 大阪市へ寄贈することができました。
 ご支援をいただきました皆さまに, 心より感謝と御礼を申し上げます。

建立 : 平成16年(2004)11月27日
福島区「大開町と松下幸之助に関する事業」委員会
協力  松下家

協力団体
大開連合町会 福島区地域振興会 福島区歴史研究会 大阪福島ライオンズクラブ 松下電器産業株式会社 松下電器松愛会 松下電工松寿会
設計・施工
株式会社乃村工藝社

地図

地図

福島区大開1丁目 付近 [ストリートビュー]