ナショナルトラスト発祥の地
なしょなるとらすとはっしょうのち
紀勢本線 紀伊田辺駅から西へ4km、または
天神崎は和歌山県中西部の田辺湾の北側に突き出た岬で、緑豊かな丘陵と干潮時に姿をあらわす平らな岩礁で形成されてる。昭和49年(1974)に発覚し、ひとりの高校教諭が他の教諭や地元紙と組み別荘地開発計画に反対。この自然を守るために「天神崎の自然を大切にする会」を結成し署名を集めて県に陳情したことで、開発業者は規模を縮小して再申請した。しかし反対派はさらに反対し、募金を開始する。
県は、計画を中止するためには地所を買い取ることを提案し、全国からの募金により地域の不動産を購入した。昭和62年(1987)に、自然環境保全法人・通称ナショナルトラスト法人の第1号に認定、行政による買い取りも含め、約7.1haを所有し、自然保護活動を続けている。
ナショナルトラスト運動とは、美しい自然や歴史的建造物を市民の寄金で買いとり保全していく運動のこと。全国でいろいろな動産・不動産が購入されているが、継続性の難しさに直面しているものが見受けられる。
写真
碑文
日本のナショナルトラスト発祥の地