日本海軍 発祥之地

にっぽんかいぐんはっしょうのち

日豊本線 美々津みみつ駅から北に1.5Km。“重要伝統的建造物群保存地区”に指定されている美々津の旧い港町の先に、立磐神社がある。神社の参道入口に高さ10mを超えると思われる大きな石の塔が建っていて、前面に「日本海軍発祥之地」と刻まれている。

“神武東征”即ち神武天皇が日向から大和地方に向かって“東征”を行ったのは西暦紀元前666年、橿原の都で天皇として即位したのは紀元前660年のことで あったとされる。東征の軍は宮崎の皇宮屋を発して、ここ美々津の港で船に乗り瀬戸内海を経て紀伊半島に向かった。即ち東征の軍を運んだ水軍は天皇のもとで 行動をした最初の海軍である、とされる。

この神話によって、1940(昭和15)年が神武天皇即位から2600年であることを記念して、“皇紀2600年”を祝う行事が全国で行われ、その一環としてここ美々津に「日本海軍発祥之地」碑が、皇宮屋に「皇軍発祥之地」の碑が建立された。

写真

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碑文

日本海軍発祥之地

内閣総理大臣 海軍大将 米内光政 書

神武天皇御親率の東征水軍御進発の聖地
「日本海軍発祥之地」碑

建立・昭和17年(紀元二千六百二年)9月10日
復元・昭和44年(紀元二千六百二十九年)9月12日

建立・復元の経緯と碑文の由来

日本海軍は、天皇が統帥された海軍でありました。このことから国が、神武天皇御親率の水軍が、はじめて編成され、進発した美々津の地を「日本海軍発祥之地」と定め、 紀元二千六百年記念事業の一環として建立されました。 碑文の文字は、時の内閣総理大臣海軍大将米内光政閣下の揮毫により、碑面に刻記されたものであります。 この碑は、大東亜戦争の終戦直後進駐米軍によって碑文が破壊されましたが、 昭和44年にいたり地元有志の強い要望により、防衛庁(海上自衛隊)などの協力を得て、 現在のとおり復元されたものであります。

    平成4年9月12日 「日本海軍発祥之地」碑顕彰保存会

地図

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日向市美々津町 付近 [ストリートビュー]