長万部 温泉 発祥之地

おしゃまんべおんせんはっしょうのち

函館本線 長万部おしゃまんべ駅から 北に400m。さびれた温泉街に長万部温泉ホテルがあり,その前に「長万部温泉発祥の地」記念碑が建っている。

長万部は函館本線と室蘭本線の分岐点で,古くから鉄道や交通の要として発展し,鉄道の街として開けていた。

長万部町では昭和29年(1954) より,地下資源開発の目的で天然ガス試掘ボーリングを実施したところ,水溶性天然ガスと温泉が噴出した。天然ガスは 長万部町営ガスの原料として利用され,温泉は 町営温泉施設として利用されることになった。さらにその後 新たに湯量豊富な泉源が掘り当てられ,温泉街が形成されていった。

ちなみに“長万部(おしゃまんべ)”という町名は,アイヌ語の「オサマムペツ」(川尻が横になっている)もしくは「オ・サマㇺペ」(ヒラメのいる所の意)が転訛したとされる。

写真

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  • 長万部温泉発祥之地 碑文

碑文

長万部温泉発祥之地

長万部温泉は町の天然ガス試掘により昭和三十年二月十二日ガスと共に湧出した当時この地区は寺院二,民家一戸のみであった以来温泉街が形成され現在の発展をみた長万部温泉湧出三十年記念を機に将来の隆盛を祈願しここにこの碑を建立する

昭和六十年七月十九日
 長万部温泉利用協同組合

地図

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