さんま寿し 発祥の地
さんまずしはっしょうのち
紀勢本線
“さんま寿し”は サンマの押し寿司で,熊野市・新宮市など紀伊半島南東部で食べられる郷土料理。祭りや祝い事などの際に作られる。熊野市の産田神社では 正月に行われる例祭の後でサンマの寿司が供される習慣があり,これが さんま寿しの原形であるとして,熊野市の「さんま寿司保存会」が1月10日(例大祭の日)を「さんま寿しの日」と定め,「さんま寿しの日 宣言」を発表している。
“さんま寿し”は サンマを開きにして 軽く塩漬けし,サンマ1尾が丸ごと入る枠の中に酢飯を入れ,その上に開いたサンマを頭を付けたまま乗せて押して作る。 サンマは 背開きにするのが特徴とされるが,腹開きにする地域もあるという。
写真
碑文
さんま寿し発祥の地
「さんま寿しの日」 宣言
古来から熊野市では、さんま寿しは庶民の日常的な食文化として連綿と伝承されてきたところです。
昨今、さんま寿しが各地で広く作られるようになり、本来地が判別しにくくなってきている。
当地、有馬町地内にある産田神社の祭礼時の神事におけるさんま寿しの伝承の中で本来地は熊野市である事が明確となっている。
この度、この地域で太古神代時代から一般庶民の食文化として発祥し長い歴史にはぐくまれ伝承されてきたさんま寿しを広く普及発展されこうした慣れ親しんだ食文化を末永く検証していく事とした。
ついては、熊野市さんま寿し保存会では、さんま寿しゆかりの産田神社祭礼日の1月10日を毎年さんま寿しの日と定めこれを長く継承していく事とした。
今後、この日を記念してこれに因むさんま寿し祭りなどの各種イベントを開催してまいります。市民のみなさま始め関係の皆様方には本趣旨をご理解頂きこれを機会にさんま寿しの普及発展に一層のお力添えを賜りますようお願い申し上げます。