聖母の騎士 修道院 発祥の地
せいぼのきししゅうどういんはっしょうのち
長崎電軌 大浦天主堂下停留所の南西。長崎全日空ホテルの西側の坂道をグラバー園の方に上って行き、途中から右手に入り込むと聖コルベ記念室(長崎市南山手町2-6)がある。
聖コルベ記念室は、かつてコルベ神父が住んでいた木造洋館の跡地に残された暖炉を囲む教会風の建物として昭和61年(1995) に建てられ、当時の資料や聖コルベの生涯を展示している。またここは聖母の騎士修道院発祥の地となっている。
マキシミリアノ・コルベはポーランド人で、カトリックの神父として昭和5年(1930) に来日し大浦天主堂下の洋館に住み、翌年この地に「聖母の騎士修道院」を設立する一方、『聖母の騎士』という出版物による布教や日本人司祭の養成に力を注いだ。
昭和11年(1936) ポーランドに帰国すると、ユダヤ人をかくまった罪でナチス・ドイツに捕らえられ、アウシュビッツに収容された。ここで妻子ある囚人の身代わりとなって餓死刑を受け、47歳で死去した。このことにより、ローマ法王庁は昭和57年(1982) にコルベ神父を「聖者」の列に加えてその遺徳をたたえた。
聖母の騎士修道院は現在は長崎市本河内にあり、ここにはまた聖コルベ師の列聖を記念して昭和61年(1986) に「聖コルベ記念館」が建てられている。
【リンク】聖母の騎士社
両面同じデザインだったが、後年平成26年(2014) 頃に 反対面は違うものに変更されたが、発祥の地の表示はある。
写真
碑文
南山手町
聖コルベ神父記念館
長崎市南山手築伝統的建造物聖母の騎士修道院発祥の地
ST. KOLBE Father commemoration palace