清水白桃 発祥の地

しみずはくとうはっしょうのち

吉備線 備前一宮駅から北に5km。県道238号 上芳賀岡山線を北に向かうと,山陽道から3kmほど先に“新池”と呼ばれる溜池がある。池の西端の“上芳賀”バス停のすぐ脇に「清水白桃発祥の地」と刻まれた大きな石碑が建っている。

桃の原産地は中国とされているが,日本にも非常に古くからあったようで,縄文・弥生時代の遺跡から桃の種(核)が見つかっている。明治時代に入って,甘味の強い“水蜜桃”が中国から輸入され 広まった。現在日本で栽培されている食用の品種は,水蜜桃系品種を改良したものがほとんどである。

白桃は,1899(明治32)年に岡山県で 栽培種の実生から偶然発見された品種で,大玉で完熟しても果皮が乳白色であることから白桃と命名された。簡単に手で皮をむくことができ,果肉は白く甘みが強い。

「清水白桃」は,この地 岡山市芳賀の西岡仲一氏が1932(昭和7)年に,白桃と岡山3号の混植園で発見した偶発実生で,肉質が緻密で柔らかく,多汁で甘味が強い,非常に優れた品種であった。
その後 岡山の果樹農家の手によって品質を高められ,現在では桃の最高峰と言われ“桃の女王”とも評される。“岡山の白桃”と言えば「清水白桃」を指すと言われるほど高級品として市場の評価が高い。

ちなみに桃の生産量は,全国で約15万t(2009年)。その内訳は,山梨県(33%),福島県(20%),長野県(13%)・・・と続き,岡山県は6%で シェア6位となっている。

写真

  • 清水白桃発祥の地
  • 清水白桃発祥の地 側面

碑文

桃導入百周年記念

清水白桃発祥の地

岡山県議会議員 蜂谷勝司書

昭和六十三年三月吉日

岡山一宮農業協同組合
一宮町青果物出荷組合建之

清水白桃

 夏の味覚といえば何といっても桃。その中でも清水白桃(収穫時期七月二十五日~八月十日)は最も美味で,舌にとけこむような味です。
 昭和七年に一宮地区内ここ清水で発見され現在は岡山県を代表する桃となっています。
 この桃は,青い実の時より一つ一つ袋掛けをし,あたかも我が子を育てるように慈しみ白肌に仕上げます。
 当地の桃がおいしく香気が高く,色つやも冴え,日持ちがよいのは,肥培管理の良さと温暖で日照の多い瀬戸内海沿岸特有の気候や花崗岩の崩壊土の多いことなど,自然の恵みと,桃が一宮地区内に導入されてから百有余年の間に培われた栽培技術によるものです。

一宮地域活性化推進委員会

地図

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岡山市北区佐山 付近 [ストリートビュー]