ステンレス鋼 発祥の地
すてんれすこうはっしょうのち
相鉄 天王町駅の南東200m。西久保町公園の西側に道路をはさんで200戸超の大型住宅団地の駐車場建屋がある。道路に面する低い擁壁に2枚のステンレスのプレートが貼られている。プレートは時々研磨されているようで、小傷があるものの光っている。
この辺りは現在はすっかり高層住宅になっているが、昭和7年(1932) から昭和61年(1986) まで、日本金属工業のステンレス鋼線工場があった。日本におけるステンレス鋼の歴史は、昭和7年(1932) にこの地で初めて日本金属工業がステンレス鋼の国産化に成功したことに始まったとされる。
私設集合住宅の他にURの集合住宅などがあり、南側は線路に面している。さらに、線路はこの部分だけ側線が今でも設置されており、ステンレス鋼の原料や製品が貨物列車による鉄道輸送もしていたのだろうということが推察される。
踏切~国道1号をまたぐ歩道橋が架けられていて、両側には平成元年(1989) 竣工というステンレス製のモニュメントがおかれている。どちらもよく磨かれており、これも日本金属工業に関するものなのだろうと思うが、とくに資料が見つからず不詳。
写真
碑文
ステンレス鋼発祥の地
日本金属工業株式会社は 昭和7年6月15日 創立され この地に於いて我が国で最初の ステンレス鋼の製造に成功した
よってこれを記念してこの碑を建つ