『たきび』のうた発祥の地
たきびのうたはっしょうのち
西武新宿線 新井薬師前駅の 南東。住宅街の真ん中で 目標物がなく 判りにくい場所。閑静な住宅地で, 特に 発祥の地の標識の建っている この屋敷は, 竹垣に囲まれ 大きな庭木が何本も残る 立派な家。武蔵野の面影を残す雰囲気がある。
「たきびのうた」の作詞者が この近くに住み, この辺りをよく散歩したとのこと。
写真
碑文
『たきび』のうた
発祥 の地〽︎かきねの かきねの まがりかど
たきびだ たきびだ おちばたき
『あたろうか』 『あたろうよ』
きたかぜ ぴいぷう ふいている今も人々に愛唱されている「たきび」のうた。
この童謡の作詞者,巽 聖歌 (本名野村七蔵 一九〇五~一九七三)は, 岩手県に生まれ, 北原白秋に師事 した 詩人で, 多くの優れた児童詩を残しました。
聖歌は, この詩が作られた昭和五,六年頃から 約十三年の間, 萬昌院のすぐ近く, 現在の上高田四丁目に家を借りて住んでいました。朝な夕なに このあたりを散歩しながら, 「たきび」のうたの詩情をわかせたといわれています。
歳月が流れ, 武蔵野の景観 が次第に消えていく中で, けやきの大木がそびえ, 垣根の続くこの一画は, 今もほのかに当時の面影 をしのぶことができる場所といえましょう。昭和58年3月
中野区教育委員会