玉名教育発祥之地
たまなきょういくはっしょうのち
鹿児島本線 玉名駅から北東に1km。国道208号から250mほど北に入ったところに熊本県玉名地域振興局(玉名総合庁舎)がある。この駐車場の真中に大きなエノキの木が聳えていて,その下に「玉名教育発祥之地」碑と 「玉名教育発祥の地碑とエノキ」という説明板が建っている。
この地は,明治20年(1887) に玉名町小学校が創設されて以来,県立玉名高等学校,玉名中学校 (いずれも現在の校名)などが設立されて,他に移転していき,昭和48年(1973) に熊本県の玉名総合庁舎に生まれ変わるまでの 90年近い期間,ここは玉名市の教育の場であった。
写真
碑文
玉名教育發祥之地
玉名市長 橋本二郎書
「玉名教育発祥の地」碑とエノキ
この「玉名教育発祥之地」碑は,昭和48年(1973)に 玉名市立玉名中学校の同窓会・歴代校長会が建てたもの で,この碑で学校の変遷を見ることができます。
- 明治20年(1887)
- 高等玉名小学校,25年玉名高等小学校と校名変更
- 明治45年(1912)
- 玉名郡立実科高等女学校,大正9年玉名高等女学校と改称
- 大正12年(1923)
- 郡立から熊本県立に移管,高瀬高等女学校と改称,
昭和9年立願寺に移転- 昭和10年(1935)
- 高瀬町・弥富村組合立玉名中央実習学校
のち玉名中央高等小学校・玉名中央青年学校と改称- 昭和15年(1940)
- 玉名実業学校,昭和17年両町村合併で玉名町立となる
- 昭和19年(1944)
- 玉名町立玉名工業学校
- 昭和22年(1947)
- 学制改革で発足した玉名町立玉名中学校の第二校舎となる
- 昭和28年(1953)
- この地に新築移転,
29年市制施行で玉名市立玉名中学校となる- 昭和48年(1973)
- 玉名中の統合移転により,ここに熊本県玉名総合庁舎が建つ
エノキの大木は樹齢およそ300年,一時伐採の声もあ りましたが,文教の地にふさわしい樹木ということで関係者の努力で保存され,現在に至っています。
平成17年3月
玉名町校区まちづくり委員会