富岡市 上水道 発祥の地 記念碑
とみおかしじょうすいどうはっしょうのちきねんひ
上信電鉄
富岡市の水道に関して資料がないため詳しい事情は分からないが,「上水道竣工記念」碑文によると,従前の井戸水による水道(簡易水道?)の水質の劣化を解消するため,鏑川に近いこの地に上水道施設を建設し,昭和34年(1959) に完成させた。
現在では 富岡市内の上水道は6ヶ所の浄水場から供給されており,この地には温泉施設 かぶら健康センターかのさと が建設された。この発祥碑は健康センターが完成した平成10年(1998) に建立された。
なお,「かぶら健康センターかのさと」は平成17年(2005) から見ても毎年6000万円以上の赤字という営業不振が続き,平成23年(2011) の東日本大震災により休館となった後,年内に閉館となった。跡地の利用等に関しては現在検討中といわれる。国道からの入口に置かれた立派な石標は無残にも文字が削り取られ残骸をさらしている。
平成31年(2019) 4月に訪ねると、室内から搬出された設備が駐車場等に並べられていた。
写真
碑文
富岡市
上水道発祥の地
記念碑本市上水道発祥の地を記念してここに記念碑を建立する
平成十年三月吉日
上水道竣工記念
農林大臣 福田赳夫
昭和二十九年市制施行に伴う新市建設計画の一環として従来から市街地住民の希求してやまなかった上水道建設事業が企図された
即ち 当該井水に求めた飲料水は汚水の浸透により甚しく汚染され あまつさえ冬季は渇水著しく 消防用水の不足と合せ その不安と支障は少なからぬものがあった
市は上水道の敷設によって これらの問題を解消し市民の保健衛生と文化の向上を期すと共に都市計画と相俟って産業の振興を図り以て市政の進展を期待して この上水道を建設したものである
- 着工
- 昭和三十一年七月 完工 昭和三十四年九月
- 総工費
- 金壱憶五千四百参拾七萬円也
- 施工者
- 東京都大田区新井宿五丁目九〇
伊藤建設株式会社 取締役社長 伊藤末吉富岡市上水道建設特別委員会
委員長 富岡市長 武田金蔵
副委員長議会議長 吉田楽次郎
(以下芳名省略)協力団体
富岡市区長会 富岡市富岡婦人会
昭和三十五年四月二十二日建之