¹⁴C 年代測定 発祥の地

たんそじゅうよんねんだいそくていはっしょうのち

山手線 目白駅~地下鉄 副都心線 雑司が谷駅駅・都電荒川線(さくらトラム)鬼子母神前駅~学習院下駅 一帯に広がる学習院大学(豊島区目白1丁目5-1)の構内 南西寄り、南7号館近くにステンレスの碑が建つ。

14Cじゅうよん シーとは、元素記号「C」である炭素の、陽子の数と中性子の数を足した数「質量数」が14である物質のこと。通常は炭素は 12C だが、宇宙線の影響を受けて 14C が一定数発生し、不安定なため半減期5700年で原子核が崩壊し減少し続ける。枯れた植物に含まれる 14C と空気中に一定数存在する 14C を比較した割合からその植物の枯死した年代を推測できるとし、考古学では定番の方法だという。

他の元素でも類似の現象があるのかもしれないが、炭素は半減期が比較的短めなので年代研究に都合がよいということだ。


学習院大学構内の撮影には許可が必要

写真


碑文

年代測定室
14C年代測定発祥の地)

この地に於いて昭和29年、理学部木越邦彦教授により日本で初めて放射性炭素(14C)による年代測定が開始された。昭和34年~平成13年の間に国内外からの試料、2万件以上の測定が行われた。測定コードGak- は海外でも認知され、地質学、考古学等広い分野の研究に貢献した。昭和50年には学習院百周年記念事業の一つとして、高精度の年代測定のために特殊な設備を備えた三代目の測定室が建設された(写真)。平成21年に南7号館建設のため撤去された。測定装置の一部は国立科学博物館に保管されている。

地図

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