八時間 労働 発祥之地
はちじかんろうどうはっしょうのち
神戸駅近くのハーバーランド。“はねっこ”という跳ね橋歩道の近くに 「八時間労働発祥の地」の碑がある。
この地に隣接する 川崎造船所 (現 川崎重工)で、大正8年(1919) に我が国で最初に8時間労働制を実施。これを記念して、兵庫労働基準連合会が平成5年(1993) にこの碑を建立した。
世界に目を向けると、明治19年(1886) 5月1日、シカゴのヘイマーケット広場において労働者が8時間労働制を要求してストライキを行い、これがヘイマーケット事件へと発展した。この運動は世界的な労働運動の転機となり、後にメーデーの起源ともなった。シカゴ市ネア・ウェスト・サイドのランドルフ通りとデスプレインズ通りの交差点付近に記念碑があるが、「発祥」どころか「8時間労働」について言及が無いのが残念だ。
写真
碑文
八時間労働発祥の地
大正八年(一九一九)当時の川崎造船所の松方幸次郎社長が我が国で最初に八時間労働制を実施したことを記念してここに碑を建立した
平成五年(一九九三年)十一月
㈳兵庫労働基準連合会
制作者 井上武吉