北海道 発祥の地
ほっかいどうはっしょうのち
江差線 上ノ国駅から 北におよそ2.5km。上ノ国駅から 国道228号追分ソーランラインを北上すると,上ノ国町と江差町の境界付近の海岸の 砂に埋もれるように 「北海道発祥の地 上ノ国」と書かれた大きな看板が建っている。裏側に回ってみても やはり同じように「北海道発祥の地 上ノ国」と書かれている。
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上ノ国地区に和人が住みついたのは 平安時代の1189年とされ, その後 和人は
室町時代の康正3年(1457) にアイヌと和人の争い=コシャマインの戦いが起こり,各地の館は敗れたが, 上ノ国の花沢館にいた蛎崎氏によって鎮圧され,道南における蛎崎氏の支配権が確立。 蠣崎氏は,江戸時代になってから 正式に松前藩として認められることになった。
このような歴史を基に,上ノ国は 和人による北海道開発の歴史の基点になった場所であるという意味で 「北海道発祥の地」と呼ばれる。しかし 北海道という地名の発祥と誤解されるおそれもあるためか, 「北海道史の発祥の地」と呼ばれることもある。
ちなみに「北海道」という地名は,明治2年(1869)に 北海道開拓使庁の開拓判官であった 松浦武四郎が命名した。 松浦は,江戸時代末期に 蝦夷地や樺太を探査した人物で,現在 天塩川のほとり
江差線は、平成26年(2014) 廃線となり、上ノ国駅も廃止された。なお、駅舎は商工会館に転用されている。
看板は建っているが表記が改められた
写真
碑文
北海道発祥の地 上ノ国
上ノ国商工青年部
浪漫倶楽部上ノ国