一の渡 教育 発祥之地
いちのわたりきょういくはっしょうのち
釜石線の遠野駅から 北東に約10km。遠野市の市街地から 国道340号で北に向かうと,一ノ渡の集落に公民館の小さな建物がある。 公民館の裏手の草地に「一ノ渡教育発祥之地」と書かれた石碑が建っている。素材が違うが、市内の「土渕教育発祥之地」と兄弟のような存在だ。
資料が少なく 正確な歴史は不明だが, 明治初年に学制が発布されて間もなく,この地域には「栃内小学校」が開校され, 交通の不便な一ノ渡地区には 1877(明治10)年に分教場が作られた。
分教場は 1881(明治14)年に「一ノ渡簡易小学校」となり,「土淵第二小学校」を経て, 現在は この発祥碑のある場所から 5km以上南の「土淵小学校」に併合されている。