寿太郎みかん発祥の地
じゅたろうみかんはっしょうのち
作れば売れた昭和30年代〜40年代だったある日、生産量が飽和状態だったことから暴落。地域にあった高品質なみかんが求められ、当地でも品種選定が模索されていた。
昭和39年(1964) に「青島温州」を定植した農家のひとり、山田寿太郎氏の畑において、昭和50年(1975) 青島みかんよりも小振りながら高糖度で、貯蔵性に富んだみかんが発見された。昭和59年(1984) には「寿太郎温州」として品種登録(第642号)。貯蔵出荷主体の西浦地区に合った品種の発見により、「寿太郎みかん」はJAなんすんの顔となるブランドみかんとなった。
平成27年(2015) 2月には、寿太郎みかん30周年記念式典が執り行われ、その前後に記念としてこのプレートが掲げられたものとみられる(2014年のストリートビューには見られない)。
JAなんすん西浦みかん支店南部営農経済センター(沼津市西浦平沢6-4)入口の壁面に、控えめな金属プレートが取り付けられている。
実際には農協集荷地が発祥地ではなく山田氏の畑に掲げるべきものだが、この地域の財産であり、多くの目に触れる重要性を考えると、間違っていない。もしかすると山田氏の自慢の富士を望む畑にも表示があるのかもしれない。
写真
碑文
寿太郎みかん発祥の地
昭和39年
『青島温州』苗木定植昭和50年4月
枝変わり発見昭和54年4月
2代目の品種特性調査開始昭和58年1月
『寿太郎温州』と命名昭和59年9月5日
品種登録 第642号『寿太郎温州』平成2年3月
田中柑橘育種奨励賞平成5年7月
沼津市特別表彰平成10年11月
緑白綬有功章 受賞平成20年11月
紫白綬有功章 受賞平成21年3月
燦々ぬまづ大賞 受賞山田 寿太郎氏
世界遺産 富士山を望む園地にて