貝島 私学 発祥之地
かいじましがくはっしょうのち
筑豊本線 小竹駅から北西に5km、九州縦貫道 宮田スマートI.C.から南東へ6km、旧 宮田町役場から南東に約1km のところに宮田石炭記念館(宮若市上大隈573)がある。その構内にいくつかの石碑等が建っていて, その一つに「貝島私学発祥の地」と刻まれている。
ここは 貝島炭鉱の発祥の地。明治18年(1885) に石炭採掘が始まり数千人の作業者が集まると, 従業員の子弟の教育が課題となり, 炭鉱の創業者 貝島太助氏は明治21年(1888), ここに私立 大之浦小学校を建て, 事業の発展とともに学校の数も数校になった。
太平洋戦争後 町立の小学校に移行し, 後に宮田小学校に併合され 廃校となった。大之浦小学校跡地には, 昭和52年に「宮田町石炭記念館」が開設された。
写真
碑文
貝島私学発祥之地
貝島炭鉱株式会社初代社長貝島太助翁は従業員子弟の文化生活を祈念し明治二十一年十月八日私材を投じて此の地に小学校を建設さる 当校記念館はその当時の建物である 其の後事業の発展と共に私立小学校五校 経営せられ六十年の星霜を経た 昭和二十三年三月教育の重要性を想い 一切を挙げて町立に移管し今日に至る 陰徳偉大なる哉
本校創立六十五周年を迎え思出つきず之を建立す昭和二十七年十月八日
福岡県鞍手郡宮田町立大之浦小学校
同 校 父母教師会
同 校 同窓生一同